怠惰

怠惰である自分が嫌いという怠惰を。

Suchmosツアー『THE ANYMAL』@北海きたえーる(4/6) 感想

 

行ってまいりました、Suchmosのライブ! いつぶりだろう、2017年の豊洲PITかな?! そんなに前?! ちょっとこれは嘘かもしれない。でもワンマンは久しぶりだなあという感じでした。

 

今回、あまりアルバムを聴きこめなかったのが悔やまれる。記事もまだ1曲目のWATERまでしか書けていないし。

まあサラッと聴いた感じ、もうTHE BAYの曲をはじめとする初期の曲はやらないのかなーなんて思ったりはした。作風が違いすぎる。ロックバンドというよりブルースバンドに変貌を遂げたSuchmosのライブ、どんな感じになるのかなあと期待感が高まっていた。

 

ちなみに今回私は1回スタンド席の最前列だった。ちょっと遠かったけど視界を遮られることもなくストレスフリ~~~~~~!!!! ただ、私は人目を気にしてしまう性質なので立ったり座ったりをどうすればいいのか常に不安だった。勿体ないことをしました。

 

今回、後ろのモニターもうまく使われていて、演者の表情も観られた。やっぱり生の良さって演者がそこに存在していることも一つの要因としてあるから、満足度高め。

 

うろ覚えのセトリ

1. In the Zoo

2. RALL CALL

3. VOLT-AGE

4. MINT

5. WHY

6. STAY TUNE

7. You Blue I

8. FACE

9. ROMA

10. Hit Me, Thunder

11. HERE COME THE SIX POINTER

12. Indigo Blues

13. A.G.I.T

14. YMM

アンコール

15. WATER

16. Life Easy

 

ここからはうろ覚えの感想。

 

1曲目はWATERかIn the Zooだと思っていたので当たってうれしかった。今回のツアーから? 入場曲も落ち着いたものになっていて、そのまま曲に入ったので、アリーナの観客はSuchmosキタ! と立ったはいいものの棒立ち……って感じでちょっと面白かった。みんな直立不動だった。ちなみに私は座っていた。

RALL CALL、めちゃめちゃアガる曲なんだけど日和って立てず。座ったままリズムとりすぎて逆に迷惑……? と思ったり。イントロのブンブンブンブンブンブブンブブンでもうウワーーーーって感じ。声にエフェクトが入ってなくて音源のような解放感? は薄かったかな~~でもサビ(と呼んでいいのか)のスケール感というか立体感はマジで気持ちよかった。ライブ映えする曲。

で、ですよ、VOLT-AGEですよ。これは立つしかないやろ!!!! と勢いよく立ち上がったらお隣の女性も同じタイミングで立ち上がってわかるってなった。わかる。やっぱTAIKINGの熱量やばいわ、泣きのギター!!!

そしてMINT。あ、やってくれるんだ……って思った。ここで息を吹き返した古参もいたはず。お馴染みの超ウルトラスーパー贅沢カラオケも執り行われ、次の曲へ。

WHY。このアルバムの中で唯一(?)シティポップ然としたというか、R&B然とした曲だと個人的に思っています。ここに入れてきたか、という感じ。

でお馴染みのポルタメントが聴こえますと。DUMBOかなSTAYTUNEかなと思っていたら、YONCE「新曲です」。え?! 真に受けてしまった。思い切りSTAYTUNEでした。唐突なギャグよせ。MINT~STAYTUNEは割と親しみやすいというか、そんなに難解ではないし、曲中での展開も突飛ではない。このゾーンが終わったらどうなっちまうんだ……という気持ちになった。

ライブとしても第一段階が終了。ここから本当にコアな、新Suchmosが聴けました。

 

You Blue Iは、というかここからは、もうとにかく音の厚みがえげつない。なぜならギターが2、3人いるからだ。と思う。えげつない。情報量多すぎて脳内が飽和してしまった。この曲では後ろのモニターにアメリカの景色みたいなのが映し出されていた。世界観には合っているけど正直めちゃめちゃシュールだった。横浜みなとみらいの曲作ってたのにアメリカか~と感慨にふける私でした。

FACE。曲間はなかった気がする。ドゥ、ドゥドゥルドゥドゥという印象的なベースのリフでオオッ……となった。2016年の『LOVE&VICE』に収録されている曲だが、この並びでも違和感なく聴けた。ただもうアレンジが全然違った。重い。重い。それもまた良かった。

そしてROMA。これはソロがもうバシバシにキていた。めちゃくちゃドーパミン出た。

Hit Me, Thunderは、YONCEがギターを手にしてひとりスポットライトを浴びながら弾き語る様が脳裏に焼き付いている。立ち尽くしてしまった。めちゃくちゃ長尺だった。でも彼らがやりたいことって今はこれなんだろうなというか。これについては後述する。あといつも、「何もかもわからなくなってくだけ、当たって砕けるだけ」でちょっと笑ってしまう。踏み方よ。

HERE~。思ったけどROMAからアルバムの曲順まんまだね……。本当にもっと聞きこんでから参戦したかった。お恥ずかしい限り。ここから座って聴いていたんだけど、めちゃくちゃ眠くなった。悪い意味ではなく、いい意味で軽めというか。フワフワした状態でも聴きやすい曲。ただ、ライブでは「もどかしいぐらい~」から厚いハーモニーがグワーーーと来たので驚いた。洗われた。何を?

Indigo Blues。めちゃめちゃくちゃくちゃ長尺。音源もだけど。そして厚み。ギター多すぎてもうわけわからん。こういうトランスを楽しむという解釈で合っているのだろうか。助けてくれ。ソロ回しまくってもう何が何だか分からなくなって、いきなり本筋にドキュンと戻るからびっくりした。良いけど。

で、ここで、A.G.I.T.。ボカァ耳を疑った……一瞬なんだっけこの曲???? ってなった。ここで息を吹き返s(略)。そしてYMM。文句なしにかっこいいっすよ、エエ。

これで本編が終了。STAYTUNE、アジト、YMMのアレンジは、本当に洗練されている。引き算したのかしらって感じ。今回のアルバム曲との対比がえぐい。

 

アンコールは、時計の音?でお馴染みWATERから始まり、ここでやっと自己紹介。遅い。そしてLife Easy。この曲が一番というか別格で好きなのでやっていただけて本当に感謝です!!!! ってなった。まあミスはご愛嬌ということで。

 

今回のライブ、すごく良かったです。でもやっぱり着いていけないファンもいたと思う。そういう声が実際聞こえたし。それはマジでしょうがない。方向性変わりすぎだから。誰も異を唱えないのがすごいよな。同じバンドの曲かよ? って感じでしたね。

あと、すごく声というか歌に焦点を当てているんじゃないかな~と思った。でもそれ以外のところはめちゃくちゃソロ回したりしていて、会話みたいな感じもしたり。でも歌メインかな……歌詞も聴き取りやすいものだし、音量自体も以前のライブと配分が違った気がします。

というかさ、彫っちゃったんだよ、HSUとYONCEが。腕と腹に。「幸盛」タトゥー。いや、アホすぎる。すごい、すごいよ本当にSuchmosって……。一生続ける覚悟なんだって思った。というか続ける続けないではなく本当にやりたい音楽をやっているのだなと思った……。趣味じゃん……。好きなことで、生きていく……。最高。

 

彼らについていけば新しい世界が見えてくるのだと思う。とりあえず9月のライブ楽しみです。