怠惰

怠惰である自分が嫌いという怠惰を。

いわゆる浮気という経験

ほんとうにただの自分語りであるのに加え、かなり細かく描写をするので自己満足の極みという感じです。きっと私の知り合いがこれ読んだら一発で私だとわかる。でも残しておきたいので書きます。

 

世間一般に言われるところの「浮気」をした。

 

 

相手は過去の記事にも出てくる人で、「こんな人になりたい」「尊敬」と評していた人だ。

shinrutyu.hatenablog.com

 

相手は、高校時代にお世話になった人で、私が高校1年生の時に向こうは大学1年生だった。私が大学2年生になったとき(今年度だわ)、先輩は東京で就職することになり、その年の5月に初めて二人でお酒を飲んだ。バチバチに緊張したが、私はお酒を飲むと笑い上戸になるらしくすごく楽しかった。(終電を逃して彼氏にバチバチに怒られた。)その日はカラオケで夜を明かして始発で帰った。

 

8月に長長長電話を初めてした。以前から酔っぱらうと割と電話がかかってきていて処理に困っていたのだが、私側もお酒を入れられるようになって楽しくなった。その電話をした次の日にお酒を飲みに行った。その時は彼氏を無駄に怒らせないために「高校の友達と飲んでくる」と言って出掛けた(間違ってはいない)。その日は向こうの部屋に泊めていただいた。芋な私は「エッ?!お泊り?!」みたいな気持ちだったのだが、超展開などはなくふつーにお酒飲んでふつーに別の布団で寝た。ドキドキを返せ。

で、9月にも二人でお酒を飲みに行った。そして先輩の部屋に泊めていただくというのが恒例になっていた。次は11月。その日は確か先輩の部屋でドラマを鑑賞したような気がする。そしてすごく元カノに似ていると連呼された気がする。かわいくなったねと言われた。

1月末に予定していた飲みは私の都合でキャンセルさせていただいて、今回。

 

今回は少し早めに、19時半に集合してお酒を飲んだ。私は楽しくて飲み過ぎて吐いた(トイレで)。だから記憶が断片的にしかないのだけれど、覚えている範囲で頑張って書く。

一軒目を後にして、映画を観ようと約束していたので先輩の部屋に向かった。道中はあまり覚えていない。二人で歌っていた気がする。(後日聞いたら私が靴を脱いで走り出そうとしたので相手が靴を脱いで私に履かせて走ったらしい。ごめんなさい。おもしろ。)

部屋に着いて、お酒を作っていたら、何かいつもと雰囲気が違うのだ。

ここからが面白いなと思ったところで、なぜか記憶もばっちりあるのだけれど、私たち二人の共通見解は、「仲良くしてて好きな人にはハグやチューがしたくなるでしょ?」というものだった。「俺のこと好き?」「好きですよ、私仲いい男の人全員好きなんで(私のこの思考は男友達からの告白 - 怠惰後半を参照)」「でも好きになっちゃうならそういうことするのやめるよ、幸せにはできないから」「いや好きになりませんよ」「関係性は変えたくない」「大丈夫ですよ」一見会話が破綻しているようだが、成立している。「唯一の依存先としての好き」の対象には不適ということだ。好きだからスキンシップをする。でもそこには互いを縛るという感情はない。利害一致。

本当にわからない人には何言っているかわからないと思うが、こういう考え方の人もいるよってことです。

 

そして、ハグをしてキスをした。かわいいだの好きだのをお互いに言い合ってウフフってなりながらした。彼氏には「杏露ちゃん」と呼ばれているが、先輩は私のことを「杏露酒」で呼び出したので新鮮だった。あとめちゃめちゃ首と頬にチューされた。これまた新鮮。先輩はなんかふにゃふにゃしててかわいかった。酔っぱらっていて気が大きくなっていた私は、シリアスな空気に耐えられなくて恐れ多くも先輩の頬をつまんだりなんだりしてケラケラ笑っていた。その節はまじですいません。

 

まあ本題は映画を鑑賞するということだったので一緒に観た。その映画は、私は通算4回目の視聴だったし相手も3回目だったらしいので、ネタバレなんぞ関係なく色々喋りながら観た。ツライ……と言っていたのがちょっと面白かった。正直お酒が回っていてあまり覚えていないのだけれど、映画の中と同じように手をつないだし同じようにキスした。やっぱり芸術系の人はロマンチストなのかしらん。

 

鑑賞後、一緒に寝ようと言われて布団に入った。杏露酒好きと何度も言われた。彼女より好きかもと言われた。お前それは違うぞ、かもってなんだよ割り切るならちゃんとしろと思いながらもずるいな~と思う私がいた。本当にあの笑顔はずるい。

でもすごく楽しかった。そうなんです、すごく楽しかったのです。いや~ときめいたなあって感じ。恋人になりたいとか全く思わないし、他にもこういう「友達ときどきセックス」みたいな人がほしいなとさえ思った。あくまでもベースは友達。

 

一週間後も会う。まあ前々から決まっていたことだ。昨日電話がかかってきて集合時間だったりなんだりを打ち合わせた。全く以前と変わりない調子にほっとした。罪悪感がかけらもなくてよかった。私もない。面白くさえ感じている。

 

ぜったいに彼氏にはバレないとは思うが、彼氏とお別れしようかと思う。ただひとりを愛すること、と契約し、他の人とのスキンシップを制限されるのは性に合わない、あるいはまだ早いなと感じた。彼を手放すのは本当に惜しいけれど、これは仕方のないことだと思う。彼の中での裏切り行為を私はしてしまった。言うつもりはないけれど。